長野県北安曇郡松川村の税理士西山秀一事務所
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事務所所長西山秀一とゲストが語る地域経済。

対談 株式会社 マスタ 代表取締役 増田龍美氏
松本市でカフェレストランウェディング マンマミーアを経営するかたわら、長野中信経営研究会会長も務められる増田氏に女性経営者の視点からお話を伺いました。

経験のない雑貨屋への転換

西山: 町づくり協議会会長として今まで‘のれん’や‘荷ぐるま市’ などやってこられましたが、今年はどのような計画がありますか?
佐藤氏:

町づくり協議会は2年間頑張ってやってきて、目に見える形で何か残したかった。『ドレスアップ事業』と言って”のれん”とか”格子”をして、空き店舗とかシャッターを目隠ししてしまおうって事で始めて今23枚になったかな。今度は事業をしている店舗でも積極的に進めて行こうというのが一つ。 
去年の11月に、おおまぴょんとか大町のPRグッズが出てきたのでタイアップして『のれん巡り』というか、のれんウォークラリーみたいなものをやったんだよね。それが増えて来ると一つの名所にもなるしね。
他の商工会議所で視察に来る所もあるから、対外的なところでは何か変わったぞってところが見えてきたかな?これは続けて行きたい。

それからFM長野が大町駅前(”まるごとおおまち”毎週木曜15時~放送)に来て3年目になるけど、放送システムを充実させているので、それをプロじゃなくて高校生とか中学生とか、日常の話題やイベント情報とかそういったもので活用できれば面白いんじゃないかな。

荷ぐるま市については街中に限らず八坂、美麻、常盤、大町温泉郷など色々なところでやったり、あるいはイベントとタイアップしてやるとか、回数を減らしてもう少し充実したものにするとか考えている。
昨年は25店舗に増え、ファンみたいなお客さんも増えて来て、良い事業だと思うんだけど本来の目的である商店街の活性化って部分ではその時期は越えたので、これからは大町全体の名物にして行きたい。

塩の道博物館、今(冬期間)閉館なんだけど、新しい風とか力を入れるためには区切りとして必要時期かな。改めて塩の道博物館が大町にとって必要かどうか。やはり必要と言った声が多くなれば新しい組織とか有志の会とかで再スタート出来ればと考えてる。


付加価値を高める新しいスタイルへの挑戦

西山: ぐるったネットーワークについて。法人になって3年目になろうとしていますが、今後の事業について理事長として何か考えはありますか?
佐藤氏: ネットーワークの事務局がメインである組織であってほしい。他の団体の事業をサポートして行くとか、イベントに関してより面白くしていく、有効なお金の使い方をしていくとか、そういった組織の方がより良い。
    黒部ダムのウォークとか冬にかけてのカンジキのツアーとかは非常に注目されているし価値があると思う。野沢菜のお葉漬け隊や自転車(北安曇山麓グランフォンド)の大会もより充実させて、自転車は潜在的には人を呼べる事でもあるし実行委員の中核となって進めていかなくてはいけない。 
 
大町ラボ(大町ラボラトリイの略)、そちらの方は思いはあってもなかなか形にしていく手法とか、責任性とか、継続性とか言う部分が課題。アイデアは非常に良いんだけど、それを実際にだれがいつどこで何をどうするとか、収支の部分とか。導いていくのがぐるったネットワークの役割かな。

色々なところから声をかけられてるし。ぐるっとマップなんかも充実してきている。安曇野版とかって話もあるし。
基本は各団体さんの持っている能力、人の能力を上手く活かしていき、事業に関わらなくても大町をもっと面白くして行こうって思い続けることの出来る組織の主力でありたい。
西山: ぐるったは県外からの人もいて多彩な顔触れ。こんな方もいたんだって改めて知ることが出来ました。
人と人を結びつけるネットワーク事業がぐるったネットワークの本来の目的ですね。
佐藤氏:

親分がいてそれについていくっていう組織じゃない。まとまるはずがない組織(笑)。連携をとって興味を持った人達を上手く結び付けて行くとか、知恵を出しあったりとか、この人知っているよを上手く結び付けて行くことが出来れば団体としては目的は達成出来ているのかな。

面白い人いっぱい居すぎて(笑)大変だわ。 一つの組織の枠にはまらない人達も結構いるから。他の組織じゃなかなか出来ないかもしれない。

西山: 大町温泉郷の旅館、ホテルはぐるったネットワークに対してどうですか?
佐藤氏:

新しいものをやるっていうのは若手の方で若干出始めているけど温泉郷全体としてではない。
頑張ったところを伸ばすしかないかな・・・。温泉郷や市街地に対してこう言う風にやりましょうよって声掛けたり仕込みはするけど全部やっていたら今の時代間に合わないしお金もかかり過ぎちゃう。
知恵を出して頑張っている所もあるから、そう言うところは伸ばして行ってあげたいし応援して行きたいって思ってます。 


きっとご主人は奥様が活躍する場所を残してくださったんですね。ってそういわれたんです。

西山: 黒部ダム建設50周年ですけど、今分かっている範囲でどんな行事があるんでしょうか。
佐藤氏: 面白いよ(笑)、5月25・26日に家族みんなで楽しめるイベントを組む予定(「くろよんまつり」東京ディズニーリゾート30周年と、くろよん50周年を記念して、大町市街本通りでパレードが行われます)。イベントは一過性のものになちゃうから、あわせて大町の魅力をどう出していけるか、ダムに来た人たちをどう大町に呼べるか。
    
あと黒部ダムに頼らない大町。黒部ダムに来る人は年配者の人が多く、リピーターは3割ぐらい。今の時代は若い人に来てもらわないと元気も出ないし魅力発信もできない。若い人はブログとかフェイスブックとかでいろんな良い悪いを指摘してくれる。
どこかに50周年というものを残しながら、ずっと繋がっていくようなものを残したい。
 
ラボの若い人達とも50周年にあわせて何かやって行きたいな。若い子達が何かやったっていう功績も残してあげたい。皆にすごいねって言われるようなもの。
西山: 黒部ダムも来客数百万人を切るってことで減少してるんですけど、3蔵飲み歩きとかもだんだん人が増えてきて、大町を愛するファンは年々増えてきているように思えるんですがいかかでしょうか。
佐藤氏: 黒部ダムでもいろいろイベントも組まれてるし今年は増えるかもしれないけれども、ダムっていう魅力だけだとなかなか厳しいし。
まして今は電力会社に対するバッシングっていうか厳しい状況であまり前面に出れないってとこもある。ただ、ダムの歴史ってのは産業なり文化の歴史なんだよね。 

電力がどうしても関西に必要であんなところにダムを造らざるを得ない時代だった訳。それがもう大型の水力発電は出来ないってことで、火力になって原子力になって行った。だから関西の人たちにダムを見てもらいたいってのもあるけど、昔そう言ったものが必要だった時にいろんな人たちが勇気を出して知恵を絞って、171人もの人が亡くなりながらも未来の僕たちの世代のために残してくれた。昔たちの人達の功績・財産を検証しつついま電力会社は皆いけないじゃなくて難しい時代をどうやって生きて行こうかっていう、象徴の場でもあるんだよね 大町は・・・。
     
色々考える場所。その中で若者たちが50周年頑張りたいって言ってくれてるのは非常に明るい希望だもんね。良いものが出来るといい。

女性ならではの苦労の体験を活かす。苦労は自分に宝となって返ってくる。

西山: 最後に、長期的なまちづくり事業、市民みんな協働でおこす町づくり事業について考えを聞かせて下さい。
佐藤氏:

僕が最初にわっぱランドやった時はね、「行政にやらせておけばいい」っていう風潮だった。何かあると予算は市からもらってくればいいとか、当てにしていたところがあって、困ったらなんとかしてくれる。
今もそういう風潮は残ってはいるけど行政や商工会議所が主導の事業は非常に少なくなってきたよね。
自分達のことは自分達でやって行こうっていうのが本来の姿で、そういう町でなければ、これからは自活出来ていかない。産業が急によくなるとは思えないし、税金もどんどん減っていく。商工会議所も行政の方も予算を削っていかなくちゃいけない。  

その中で何が元気がいいかっていうと、どれだけバカな事を考えてバカな事を実践できるか。「お金になんねぇじゃん、だけどもこの町のためだで」っていうような人達が活躍出来る、そう言った地域が伸びて行く。新しい発想を「いいじゃんまずやってみようよ!」って言う事が普通に出来る。

そのためには、ぐるったネットワークは大事な組織だし、やってる事とかそれに関わる人たちに興味をもってもらえるよう発信をしていかなきゃいけない。ブログとかフェイスブックとか今のツールを上手く使いながらいろんな人たち、若い人達にもターゲットあてながら 誰でも参加出来るって事も大事。 

言ったら責任持てって言うと遠ざかちゃうけど、その人を認めてあげる、そこまではやるよってまとめ役がぐるったネットーワークの仕事だし、そういうことがぽつぽつと出来てくれば大町も捨てたもんじゃないかなと思います。

★ ぐるったおおまちネットワーク
大町の見どころやウォークツアーなどのイベント、動画や写真で町の魅力をインターネットでも発信しています。
ホームページ:http://id4grutta.gehirn.ne.jp/
Facebook:http://www.facebook.com/omachi.grutta


西山: ありがとうございました。
 
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